気ままに野良の旅

48歳ローディーの東京⇒札幌ロングライド挑戦~1年間の記録~

Go to 能登島に向けて(巣立ちの時)

 

今日は久々の快晴!!

AM5時スタート

いつも通り多摩川サイクリングロードに向かう。

 

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いつものサイクリングロードを走る・・・勝手知っ

たる道と景色。

何回走っても飽きる事ないこの道は俺にロードバイ

クの楽しさや厳しさを教えてくれる。

ある意味俺の育ての親も同然である。

そんな事を思っていた時にフッと思う・・・

このまま親元でのうのうと楽しんでいていいのか?

そろそろ親離れの時では無いのか?

頭の中で自問自答を繰り返す。

 

「ここは新しい世界へ飛び込んでみよう!!」

 

「雛鳥巣立ちの瞬間」であった。

 

昭島市と福生市の境界線にある睦橋を渡る。

 

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目的地も走行ルートも決まっていなかった為、橋を

渡った所でGoogleで目的地を決める。

今走っている道の先にサマーランドがある。

小、中学生の時に何度か行った事が有り甘酸っぱい

思い出がある場所である。

サマーランドの隣は秋川が流れており、この川沿い

を通って再び多摩川サイクリングロードに合流する

というプランを立てた。

正直そんなに厳しいルートではないが今日親元を 

巣立った雛鳥が目標にするにはBestの選択だ。

 

とにかくサマーランドが見えるまでひたすらペダル

を漕ぐ。

未開の土地を走る緊張感と好奇心が入り混じり

テンションが上がって行く。

 

そして・・・

 

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何処?・・・此処?・・・

俺は車を運転しないので道には詳しくないが

この先にサマーランドがない事だけはわかる。

 

「雛鳥迷子の瞬間」である。

 

Googleマップを確認・・・えっ?檜原村?

色々な事が頭をよぎる・・・

 

「何処で道を間違えた?」

「そもそも人生の道を間違ったのか?」

 

「雛鳥大パニックの瞬間」である。

 

数分後、冷静を取り戻す。

問題はこれからどうするかだ。

此処に来るまで結構なアップダウンがあった道を

引き返すか・・・前進して山の向こう側の山梨県上

野原市を目指すか・・・やはり安全策としては引き

返すのが得策であろう。

そんな時頭の中で多摩川サイクリングロードが俺に

話しかける。

 

「お前は何の為に私の元を離れたの?」

「新しい世界が見たくて巣立ったんじゃないの?」

「引き返して同じ景色を見るのがお前のやりたい事だったの?」

 

フッと我に帰る・・・俺が間違ってた・・・

 

「そうだ!!俺は新しい世界が見たくて親元を  巣立ったんだ。同じ景色を見る為じゃない!!」

 

「もう一度飛んでやる・・・ロードバイクと言う名の翼で・・・」

 

「雛鳥飛翔の瞬間」である。

 

前進したのは良いが今まで以上のアップダウンを

繰り返す。

山梨側に抜けるトンネルの場所を途中途中でGoogle

マップで確認。

飛翔の瞬間から2時間くらい経っただろうか

Googleマップの示す場所に到着。

辺りにトンネルは見えない。          

俺・・・心の中で思う・・・

 

「途中から薄々気付いていたよ。

  トンネルが山の上だってことはね・・・

   ただそれを認める勇気がなかったんだ・・・

    もう迷わない。生きて帰るんだ・・と」

 

ここまで来るともうプライドも何も無い。

ロードバイクから降りて押して進む。

ヒルクライムという名の登山がスタートする。

俺の横を上級者と思われる人達が軽快に駆け上がっ

て行く。

山梨県側から下って来た女性ライダー達から

「もうすぐ頂上ですよ。頑張って!」

と声をかけられるも苦笑いするのがやっとだった。

 

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頂上到着・・・

この時はもう達成感と言うよりは安堵感が勝って

全身の力が抜けてしまいトンネル手前で休憩を取る

事になった。

休憩後トンネルを抜けて山梨県に突入!

 

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ここからは今まで登って来た距離を下って行く。

確かに爽快で気持ちいいのだが安定感の無い細いタ

イヤ、女性でも片手持てる重さ、少しでもバランス

を崩したら吹っ飛ぶという恐怖心の方が強くブレー

キを常に強く握っていた。

(プロは90キロくらいの速度で下るらしい)

 

下り終わってからもアップダウンが続き押して歩く

時間もあったがなんとか相模湖到着。

 

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ここからは先は津久井湖→橋本→多摩川サイクリン

グロード→自宅と帰って来るのだが最後は只々早く

帰たいという気持ちだけで走っていたので写真も

思い出も特に残っていない。

またいつかトレーニングを積んで今回のコースで最

後まで楽しんで完走できるようにしていきたいと思

う今日この頃である。

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